美肌になる簡単「ヨーグルトパック」
夏の冷房や紫外線で私たちのお肌は思った以上に乾燥しています。乾燥をそのままに放っておくと、小ジワから始まり、大ジワになってしまいます。ほうれい線や首のしわ予防にもまずは保湿がとても大事です。保湿はお肌に潤いを与えて老化を防ぐだけでなく、外気から肌を守ってくれます。お肌のバリア機能を高めることは、免疫力アップにつながります。理由はお肌がカサカサしていると、そこから菌やウイルスなどが忍び込んできてしまうからです。保湿はただお肌を美しく保ちたいという理由だけでなく、体の防御にもつながるのです。とはいえ、毎日しっかりお手入れするのは大変です。今回は使う材料もたったの3つで、簡単3ステップでできてしまう「ヨーグルトパック」をご紹介します。
「ヨーグルトパック」は、くすみの改善、保湿、美白、ニキビ予防、毛穴(頬、小鼻)の引き締め、ピーリングなど、多くの美容効果が期待できます。家のあるものですぐ作れますし、お肌にも優しいのでぜひ試してみてください。
ヨーグルトパックの魅力
ヨーグルトパックの魅力
ヨーグルトには、AHAという乳酸が含まれていて軽いピーリング作用があります。また、ヨーグルトに含まれる豊富なアミノ酸は、シミの原因となるメラニンの生成に関与しているチロシナーゼの活性化を防ぐ働きがあるんです。ヨーグルトは、無理のないピーリング作用でお肌に負担をかけずに古くなった角質を落とし、くすみのないお肌への導いてくれます。さらに、はちみつを加えることで、お肌をしっとりさせてくれます。はちみつは食べるもよし、お肌に塗ってもよしの万能アイテムです。手作りローション、美容液、シャンプー、リンスにも必ず入れているお気に入りアイテムです。
【1回分】材料は3つだけ!
- ヨーグルト(大さじ1)…無糖を使ってください。ご自宅で手作りしたものでもOKです。
- はちみつ(小さじ1)…何でも良いです。ご自分のお気に入りを使ってください。私は非加熱の地元産のものを好んで使用しています。
- 小麦粉(適量)…お肌にのせた時に落ちない程度の硬さまで加えてください。
ヨーグルトパックの作り方
- ボウルに、3つの材料のうち、メインのヨーグルトを入れていきます。
- 1にはちみつを加えます。
- 小麦粉を少しずつ加えていき、顔に塗っても落ちない硬さまで調節します。個人的にはゆるめが好みです。
- 一旦、混ぜたものを冷蔵庫に保管します。その間に、洗顔を済ませてパックの前にお肌をきれいな状態にします。
- 顔全体に冷蔵庫から出した「ヨーグルトパック」を塗ります。
- 5~10分くらい置いてから、水またはぬるま湯で洗い流してください。お顔に塗った小麦粉が完全に乾く前に洗い流すのがポイントです。
- 洗い流した後はいつもと同じスキンケアでお肌を整えてください。
お肌に優しいので毎日行っても私は大丈夫でしたが、個人差がありますので、最初は1週間に1回程度を目安に行ってみてください。ツルピカになると思います。ちなみに私は最初の頃は3週間ほど連続で、毎日、朝の洗顔のあとにやってみました。乾燥したお肌のキメがだいぶ整ってきて、パック後はローションをつけなくても冷やっと、しっとりしてきましたが、ずっと毎日続けるのはやはりお肌に負担があるように感じたので、今は2〜3週間に1度くらいにしています。
ヨーグルトパックは1回分で使い切る
混ぜるだけの簡単3ステップで作れますから、面倒がらずに毎回1回分のみ作ってください。手作りの良いところは保存料を入れずに作れるところです。その分、傷みやすいのも事実です。作り置きせず1回で使い切ってください。たくさん作り過ぎてしまった時には、体に塗ったり、お風呂(湯船)にそのまま入れても大丈夫です。体もツルツルになります。
ヨーグルトのおもな栄養素
- ビタミンA…肌のハリ、ツヤ、うるおいを保つ働きがあります。また皮膚や粘膜の新陳代謝を促す作用もあります。お肌の健康維持、細菌から体を守る働きをします。
- ビタミンB2…肌の老化を防ぐ「抗酸化作用」があります。また、肌のハリの元となる、コラーゲンの生成を助ける、メラニンの生成を抑制するなどの作用もあります。
- タンパク質(ペプチド・アミノ酸)…炭水化物・脂質とならぶ三大栄養素の1つです。筋肉や骨などの体づくり、体内のホルモンなど人体に欠かすことのできない重要な栄養素です。人体は、約60兆個の細胞から構成されていますが、細胞を構成する成分のうち、タンパク質の割合は水の次に多く、約15%といわれています。人体には必須の栄養素です。
- AHA(フルーツ酸)…肌の古くなった角質層を除去する働きと共に、シミを薄くする高い漂白作用があります。
- カルシウム、脂質も栄養素としてあります。
はちみつのおもな栄養素
- 酵素…ジアスターゼ ・ホスファターゼ
- ミネラル…ナトリウム・リン・鉄・カルシウム・マグネシウム・銅・亜鉛・マンガン
- アミノ酸…バリン・ロイシン・イソロイシン・アラニン・アルギニン・リジン・アスパラギン酸・グルタミン酸・プロリン・スレオニン・メチオニン・ヒスチジン・フェニルアラニン・チロシン・グリシン・セリン
- ポリフェノール…カフェ酸・p-クマル酸・フェルラ酸・ケンフェロール・クリシン・ケルセチン・p-ヒドロキシ安息香酸・バニリン酸・バニリン・シリングアルデヒド・ガランギン
- カリウム…カリウムは骨密度を増やし、血圧の低下、脳卒中の予防の効果があります。
- ビタミンC…抗酸化作用があり、風邪などの病気に対する抵抗力を強めるはたらきがあります。 さらにビタミンCが持つ抗酸化作用には、シミやシワを防ぐはたらきがあるため美肌の効果にも期待ができます。
- ビタミンB1…糖質の代謝に関わる補酵素です。チアミンともいわれます。ビタミンB1はビタミンの中で最初に発見されました。「疲労回復ビタミン」とも呼ばれ、糖質からエネルギーを生成するために必要なビタミンです。
- ビタミン B2…脂質の代謝に関わる補酵素です。肌の老化を防ぐ「抗酸化作用」があります。また、肌のハリの元となる、コラーゲンの生成を助ける、メラニンの生成を抑制するなどの作用もあります。細胞の再生を促し、動脈硬化を防義ます。
- ビタミン B6…皮膚を作る元となる「たんぱく質(アミノ酸)」の再合成をサポートする補酵素です。代謝を助けてくれます。
- ナイアシン…エネルギー代謝に関わり、酵素の働きをサポートします。水溶性ビタミンB群の1つで、ビタミンB3の別名です。ナイアシン不足の症状として有名なのがペラグラです。
- βカロチン…紫外線による日焼け防止効果。体内でビタミンAに変換されて作用します。ビタミンAは、抗酸化作用に優れ、粘膜の新陳代謝を促します。
【はちみつ小ばなし】
普段、石けんシャンプーで髪を洗っているので、髪を中性に保つために、リンスに酸性のクエン酸を主に使っています。ただ、このクエン酸は多く入れると髪は柔らかくなるのですが、地肌には刺激が強いんです。そこでリンゴ酢に代替えしたものの。酢臭い感じ。もう髪の毛は多少バサバサになってもいいからはちみつだけにしようと思って試したら。なんとサラサラになったんです。なぜか調べてみたところ、はちみつって実は酸性でした。体の中に入るとアルカリ性になるそうですが、そのままの状態では酸性なんです。あ〜、だから髪がサラサラになったのかという発見の小ばなしでした。
小麦粉を入れる理由
- 古い角質の除去をしてくれます。小麦粉はお肌の汚れを吸着するのに効果があるそうです。
- はちみつとヨーグルトだけでは、ダラ〜っと顔から垂れてしまいます。小麦粉を入れることで顔に塗りやすく、垂れることを防げます。