先日、「正倉院 THE SHOW」を観に、上野の森美術館へ行ってきました。
奈良の正倉院にはいつか行ってみたいと思っていたけれど、なかなか機会がなくて。
東京でこの展覧会が開催されると知ったとき、「これは行かなくちゃ!」と心が動きました。結果的に、行って本当によかったです。
聖武天皇と光明皇后のお二人の、あたたかくて優しいお人柄を感じられた時間となりました。

チケットを買っておいて正解!
前売り券を購入していたので、当日はすぐに入場できました。
チケット売り場には長蛇の列ができていて、「買っておいてよかった〜」と心から思いました。
歴史に疎いわたしが胸を打たれた、聖武天皇と光明皇后の言葉
わたしは歴史に詳しいわけではなく、正直「正倉院って、昔の宝物をしまってあるところ?」くらいの認識でした。
でも今回、展示を通して初めて、聖武天皇と光明皇后の深い想いを知ったんです。
聖武天皇は、戦や病、災害が続く時代に「人々が穏やかに暮らせますように」と祈り、
光明皇后は、身分の差なく病の人々を自ら看病されたといいます。
「仏の教えを通して、人も動物も草木も、すべての命が幸せに暮らせますように」──そんな願いを知った瞬間、胸の奥がじんわりと熱くなりました。
1300年前の人たちも、私たちと同じように誰かを思いやり、幸せを願っていたんですね。難しい歴史の知識がなくても、“人の優しさ”に触れることで、こんなにも心が動くものなんですね。胸がいっぱいになりました。


幻の香木・蘭奢待(らんじゃたい)の香り
展示の中で印象に残ったものの1つ、蘭奢待の香りを体験できるコーナー。
透明なガラス容器を持ち上げて、香りを“嗅ぐ”という貴重な体験です。
「甘いバニラのような香り」と言われていましたが、私には少しスパイシーなニッキ、シナモンのような香りに感じました。
1300年前の人たちも、この同じ香りを嗅いでいたのかと思うと、ちょっとタイムスリップしたような、不思議な感覚がしました。

宝物たちとの出会い
螺鈿(らでん)細工の美しい箱、ラクダに乗って琵琶を弾く人が描かれた螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)、そして紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)には、ギリシア・ローマ神話にも登場する天馬が描かれているとのこと。
展示室は少し暗く、人も多くて細部までは見えなかったのですが、ガラス越しにでも再現模造品を間近でみることができて嬉しかったです。どれも繊細で、とても美しかったです。



宝物を守り続ける「勅封」の扉
正倉院宝物庫の「勅封(ちょくふう)」の扉も再現されていました。
特殊な結び方で封がされ、厳重に保管されてきた様子に、「1300年の間、こうして守り続けてこられたのか」と感動。これほどまでに大切に守られてきたからこそ、今も宝物がわたしたちの前にあるんですね。
守る人、受け継ぐ人──その思いが、今にまで繋がっているのだと感じました。
最後に
正倉院の宝物からインスピレーションを受けて作られた篠原ともえさんのドレスもとても素敵でした。また、亀田誠治さん作曲の「光 Light」という曲にも感動。
3分半ほどの曲でしたが、心が浄化されていくような、癒しに満ちた音楽でした。「もっと聴き続けていたい」と感じました。
音声ガイドも充実しており、解説を聞きながらじっくり鑑賞できたので、イヤホンを忘れずに持って行ってよかったです!
次は、奈良で本物に会いたい
今回の展覧会を通して、初めて正倉院の世界にしっかり触れることができました。
次は、ぜひ奈良の東大寺と正倉院を訪れて、この1300年の祈りの時間を、静かに感じてみたいです。




