私たちの体は、日常生活の中で絶えず筋肉を動かしています。歩く、立ち上がる、物を持ち上げるなど、これらの動作にはすべて筋肉の収縮と弛緩(ゆるむこと)が関わっています。この筋肉の動きには、実は「カルシウム」と「マグネシウム」という2つのミネラルが大きな役割を果たしています。では、この2つのミネラルがどのように筋肉をコントロールしているのか、わかりやすくご紹介します。

筋肉が動くメカニズム
筋肉は、収縮(縮むこと)と弛緩(ゆるむこと)を繰り返すことで動きます。例えば、腕を曲げたり伸ばしたりするとき、筋肉が収縮して力を生み出し、その後に弛緩して元に戻ります。この動きには、カルシウムとマグネシウムの協力が欠かせません。
カルシウムの役割:筋肉を収縮させる
まず、筋肉が収縮するときの話です。筋肉が動こうとすると、まずカルシウムが登場します。カルシウムは筋肉の細胞の中に入り込み、「収縮のスイッチ」をオンにします。このスイッチがオンになると、筋肉の繊維が互いに引っ張り合い、筋肉が縮む、つまり収縮します。簡単に言えば、カルシウムは筋肉に「縮まれ!」という指令を出しているのです。
マグネシウムの役割:筋肉をゆるめる
一方、筋肉が収縮し続けると固まってしまい、柔軟に動けなくなります。そこで次に必要になるのがマグネシウムです。マグネシウムはカルシウムの働きを抑え、「収縮のスイッチ」をオフにします。これにより筋肉がリラックスして、元の状態に戻る、つまり弛緩します。マグネシウムは筋肉に「ゆるめて!」という指令を出して、筋肉が適切に休めるようにしてくれるのです。
カルシウムとマグネシウムのバランスが大切
筋肉が正しく働くためには、カルシウムとマグネシウムのバランスがとても重要です。カルシウムが多すぎると筋肉が緊張しすぎてしまい、けいれんや痛みを引き起こすことがあります。マグネシウムが不足すると、筋肉をうまくゆるめることができず、こわばりや疲労感を感じることがあります。つまり、この2つのミネラルがバランスよく働くことで、筋肉は健康的に動き続けることができるのです。
まとめ
私たちの体の中では、カルシウムとマグネシウムがまるでチームのように連携して働いています。カルシウムが筋肉を収縮させ、マグネシウムがそれをゆるめる。これらのミネラルがなければ、私たちの筋肉は正常に機能しません。体の中でこんなにすごいことが起こっているなんて、知るとちょっとワクワクしませんか?
このように、カルシウムとマグネシウムは健康な筋肉の動きを支えるために欠かせない存在です。日々の食事でこれらのミネラルをしっかり摂取することで、体を動かす力をサポートし、健康な体を維持することができます。体の仕組みを知ると、健康への意識も高まりますね!
とはいえ、カルシウムとマグネシウムのバランスを考えながら、食べ物で取るのはなかなか難しいのが現状です。カルシウム よりもマグネシウムを摂取するほうが大変ですから、私はこれを活用しています(さとう式リンパケア創始者の佐藤先生がおすすめされていたのが決め手になりました)。
※サプリメントの摂取は自己責任でお願いします。持病のある方や薬を服用中の方は、事前に医師に相談してください。健康を第一に、情報をもとにご自身で判断してください。