こんにちは!今回は東洋医学で呼吸器系の健康を支える大事な経絡、「手の太陰肺経(てのたいいんはいけい)」と、その中の代表的なツボをご紹介します。さまざまな考え方があるため、これらの効能がすべてとはいえませんが、少しでも参考になればうれしいです。この経絡は、肺を中心とした体のバランスを整える働きを持っていて、風邪や咳などの不調を和らげる力があるといわれています。では、さっそくツボをみていきましょう!
手の太陰・肺経(はいけい) Lung Meridian 11穴
1. 中府(ちゅうふ) LU1
効能: 咳や痰、喘息などの呼吸器系トラブル全般を改善。肩や背中の痛み、皮膚のトラブルにも役立ちます。
2. 雲門(うんもん) LU2
効能: 胸や肩の張り、咳や喘息を鎮める働きがあります。
3. 天府(てんぷ) LU3
効能: 咳や喘息などの呼吸器症状、気道の炎症、感情の不安定を落ち着かせます。
4. 侠白(きょうはく) LU4
効能: 咳、胸の張り感、腕の疲労感や痛みに対応。
5. 尺沢(しゃくたく) LU5
効能: 肺を潤し、呼吸を楽にします。咳や喘息、胸の不快感、小児の熱性けいれんや乳腺炎など。
6. 孔最(こうさい) LU6
効能: 喉の腫れや痛み、咳や喘息などの呼吸器症状、腕の痛みや制限にも。
7. 列欠(れっけつ) LU7
効能: 咳、風邪、頭痛、顔面神経麻痺や副鼻腔炎に有効。
8. 経渠(けいきょ) LU8
効能: 咳、喉の乾燥、呼吸の詰まり感を改善します。
9. 太淵(たいえん) LU9
効能: 咳や喘息、胸の不快感、血流改善、手首の痛みや不調にも対応。
10. 魚際(ぎょさい) LU10
効能: 咽喉炎や扁桃腺炎、咳、声枯れ、気管支炎など。
11. 少商(しょうしょう) LU11
効能: 高熱や喉の痛み、扁桃腺の腫れ、意識障害や癲癇の発作時にも使用。
手の太陰肺経は、肺を中心とした呼吸器系全般の健康をサポートする経絡です。日々のケアや不調を感じたときに、これらのツボを押してみてください。ただし、症状が重い場合や効果が感じられない場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。深い呼吸とスッキリした体を取り戻し、日々の生活を快適に過ごしましょう!