自家製「ジンジャーエール」

イタリアンレストランなどでは自家製「ジンジャーエール」を注文できるお店がたまにあります。市販のものと違って本当に美味しいですよね。この自家製「ジンジャーエール」、実は少ない材料でとても簡単に、美味しく作ることができます。今回はこの作り方とジンジャーエールの材料の効能についてご紹介します。自分で作れば辛味をピリッと効かせるのも、甘めに仕上げるのも自由にできますので、その日の気分に合わせて作ってみてください。
自家製ジンジャーエール作り
ジンジャーエール【ginger ale】とは
ジンジャー(ginger)は生姜のことで、エール(ale)はイギリスで上面発酵で醸造されるビールのことでした。ジンジャーエール(ginger ale)はアルコール分の含まれない生姜が主成分の甘い炭酸飲料です。
ジンジャーエールの材料
いろいろな作り方がありますが、使う材料は少なめなのに、美味しくできるレシピをご紹介いたします。
ジンジャーエールの作り方
- 鍋に水(300ml)、きび糖(200g)を入れて沸騰させます
- スライスした生姜(1つ/約80g)、シナモンスティック(1本)、鷹の爪(1本)を鍋に入れて弱火で20分煮ます
- 20分間、煮終わったら濾します。
- 最後に、レモン汁(適量)を入れて出来上がりです
- 炭酸水で割って飲んでください。炭酸水との比率はお好みです
※ビンに移して冷蔵庫で保存します。1〜2週間で飲み切ってください
生姜【Ginger】とは
- 学名:Zingiber officinale
- 和名:生姜(ショウガ/しょうきょう)
- 種別:ショウガ科
- 主成分:ジンゲロール(辛味成分)、ショウガオール、ジンゲロン、ガラノラクトン(香り成分)
世界中で栽培されているショウガ科の高さ60〜90cmの非耐寒性の多年草です。Zingiberはサンスクリット語の古名sring「角」+vera「根」から根茎が角(ツノ)のように尖っているという意味です。8月頃から地下茎を葉付きで収穫したものを「葉ショウガ」、8〜9月頃に地下茎を収穫したものを新ショウガ。貯蔵後、10月以降に出荷されるものや種ショウガを「古根」、「ひねショウガ」といわれています。
生姜の効能
殺菌・解毒・食欲増進などの作用があり、日本でも古くから食されてきました。ジンゲロールは辛味成分で加熱処理中・貯蔵中にショウガオールやジンゲロンという二次的産物が生じます。また、アルカリ分解ではジンゲロンとアルデヒトに分かれます。ショウガオールは、ジンゲロールよりも解熱・鎮痛・鎮咳作用が強く、ジンゲロンは健胃作用があるといわれています。
- ショウガオールは、抗癌、抗酸化に効果があるともいわれています。
- ジンゲロールは、抗炎症に効果があるともいわれています。
薬膳からみた「生姜」
性味
温/辛
辛とは
辛味のこと。
帰経
効能
薬膳からみた「乾姜」
性味
熱/辛…生姜よりも体を温める効果が強いです。
帰経
効能
▼おすすめの乾姜は、金時ショウガ末。無農薬・無添加の生姜パウダーで、ココアに入れても美味しい!注意点
ショウガは温める作用があるので、食べ過ぎると、火照りで落ち着かない、胃炎、皮膚炎、頭痛の症状が出たり、熱のこもった真っ赤な舌、真っ赤な顔になってしまう可能性がありますので注意してください。適量が大切です。
【参考資料】
- ハーブのすべてがわかる事典(ナツメ社・ジャパンハーブソサエティー著)
- わかさ生活(わかさの秘密)https://himitsu.wakasa.jp/contents/ginger/
- 生薬単(〜語源から覚える植物学・生薬学名単語集〜)
- 薬膳食典 食物性味表(食養生の知恵)など